クラブ運営方針

2023-2024年度 会長  後藤 幸夫

会長テーマ『心の輪を繋ぎ、奉仕の輪を広げよう』~ Let’s connect the circle of hearts. And expand the circle of service. ~

徳山東ロータリークラブは昨年度、クラブ創立55周年と云う節目の年を迎えました歴史と伝統あるクラブです。私たちの住む現代社会においては、戦争・地域紛争・感染症・気候変動・災害・貧困・飢餓・差別・虐待など様々な問題が混沌として山積しています。本年度、2023-24年のRI会長、ゴードンR.マッキナリー氏が提唱されていますテーマは、「世界に希望を生み出そう」です。その中でマッキナリー会長は、「私達の計画は、世界に平和をもたらし、紛争の影響を受けた人々を癒すこと、そして、私達自身の内面的な闘いと向き合うために、お互いと地域社会を支え、助けを求めることに対する社会的な偏見をなくすことです」と説かれています。平和とは希望が根づく土壌であり、人類が立てることの出来る最も勇敢な目標は平和の追求であり、ロータリーの全ての重点分野にわたる全活動が、希望を築く一助となり、それによって平和と償いが可能となると云うことです。また新型コロナウイルスの流行により、多くの人々が身近な人を失い、社会との繋がりを絶たれ、分裂が広がり、繋がる機会が失われ、多くの人が傷つき疲弊する中で、特にメンタルヘルス面を助けることの重要性が、もっと認識されるべきだと云うことです。私達ロータリーは、持続可能な変化をもたらしつつも、得意とすることは継続すると同時に、変化に対してはオープンに前向きに具体的に行動することで、世界と自分自身の中に平和を築くことに力を注ぎ、より平和でより希望のある世界を築く手助けが出来るのであるとマッキナリー会長は閉められています。このことを踏まえまして、我々は、以下の5つの活動目標を掲げてまいります。

2023-2024年度 活動目標

奉仕の理想をもって、SDGsで全ての奉仕活動に貢献しよう

貧困、紛争、気候変動、感染症。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。持続可能とは、何かをし続けられる、ということです。SDGsは、私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために進むべき道を示した、つまり、ナビのようなものです。人類はいま、そのナビが示す方向に進めているでしょうか? そして、あなた自身はどうでしょう?さまざまな社会の課題とSDGsとのつながりを知り、「持続可能な世界を築くためには、何をしたらいいだろう?」「SDGsの達成のために、自分はどんなことができるだろう?」ひとりひとり、みんながそれを考えて、行動することが大切です。SDGsは2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のことで社会が抱える問題を解決し、世界全体で2030年までに明るい未来を作るため、17のゴールと169のターゲットで構成されています。この17の目標はまさに我々ロータリアンが目指している奉仕の理想の実現目標そのものであると思います。一人一人が出来ること。まず、そこから始めましょう。

会員間の対話交流を促進し、クラブの全てのメンバーが心と心で繋がろう

新型コロナウイルスが発生して約3年半、この未知なるウイルスは変異を繰り返し、世界中に蔓延して私たちの生活は大きく変化をしてしまいました。不要不急の外出の自粛、飲食店の時短営業、学校行事や部活動、地域行事や公共イベントの中止や延期など、今まで普通にできていたことが当たり前に出来ないことがこれほどまで不便で人々にストレスを与えるということを痛感させられました。我々ロータリーにおいても、例会の中止や短縮、事業の中止や延期などなど、色々な活動が制約を受けています。ウィズコロナ、アフターコロナが見えて来た今こそ、ここで原点回帰をはかり「ストレスを吹き飛ばし、笑顔のたえないクラブ運営」を柱に進めていきたいと思います。例会プログラムの充実や炉辺会合や歓迎会、季節行事や家族会の開催などを通じ、会員相互の親睦の機会を増やす事で、本来の徳山東ロータリークラブの持つ心と心の和を広げ、これからの時代に柔軟に対応できるクラブを目指し、活動を行ってまいりたいと思います。また、SNS等を通じてリアルタイムで繋がるネットワークも駆使して、会員間の情報共有が図れるシステムの構築にも努めてまいります。

例会の充実と会員同士の繋がりの強化で、出席率の向上を目指そう  

ここ数年はコロナ禍の影響もあり、例会の開催頻度の減少や中止を余儀なくされた結果として、次第に例会に出席する事も億劫になってしまったり、仕事の多忙化により昼間の例会に出席するだけで精一杯で、閉会後は速やかに戻らなければならず、コミュニケーションが気薄となり、出席率の低下が目立つようになってきました。例会は最も重要なロータリー活動の核であり「楽しみながら修練と研鑽を積む」場でなければなりませんし、例会前後での他愛もない雑談などこそが、本来の会員同士の親睦に重要な時間であると思います。それらの事を踏まえまして、本年度は例会のプログラムを見つめなおし、参加して良かったと思える例会を目指し、卓話や研修や親睦会を交えてプログラムを充実し、職場例会や夜間例会などを増やす事により、会員相互の繋がりの強化を図ってまいりたいと思います。

委員会活動を充実し、幅広い広報活動で、公共イメージの向上を図ろう

当クラブには、これまで諸先輩方の培ってこられました数多くの奉仕事業があります。ここ数年のコロナ禍では、委員会の開催も儘ならず、委員長一人に負担のかかる割合も多く、また会員数の減少により、思うような委員会活動が図れない現状が続きました。組織の硬直化を打破し、CLP(クラブ・リーダーシップ・プラン)の導入も視野に入れつつ、事業遂行を計画的かつ円滑に行っていく為に、複数委員会の協力で多くの会員の関与を引き出しながら事業を推進していく事で、新たな活力が生まれてくるものであると考えます。複数の委員会でプロジェクトを遂行するのも、一つの考え方ですし、その中でIFМ(インフォーマル・ミーティング)の開催も交えて充実した委員会活動を行ってまいりましょう。また、計画段階からの情報提供や広報活動に力を入れる事で、事業の円滑化と地域での公共イメージの向上を図り、地域社会との深い繋がりを目指して行きたいと思います。

魅力あるクラブを目指して、会員拡大と女性会員の増加を図ろう

会員拡大と女性会員の拡充は、全てのクラブが抱える問題です。候補者リストを見返して今一度再アプローチをかけると共に、将来のクラブを担う若い世代の会員の獲得に努めて行かなければなりません。その為には、当クラブが地域社会から愛される魅力的なクラブである事が重要であり、広く情報発信をして、徳山東ロータリークラブをよく市民の皆さんに知って頂く事が大前提となります。他クラブや他団体との交流も通じて、繋がる広域ネットワークの構築に努めると共に、これまでの概念に捉われない新たな形での勧誘を行っていく所存ですので、クラブの皆でこの課題に取り組んで行く為に、今一度会員一人一人の情報提供を宜しくお願い致します。共に明るく楽しいクラブ創りを目指しましょう。

以上の5つの活動目標を柱として、1年間事業展開を行って参りたいと思います。「繋がること」を本年度のテーマの根幹として、①世界・未来と繋がる ②クラブメンバー間で繋がる ③例会や親睦会で繋がる ④事業や委員会活動で繋がる ⑤地域社会との関わりで繋がる の5つの観点から、心と心の交流を深めて参りましょう。来たる60周年からその先の未来永劫において当クラブが地域の先導役であり続けられるよう、常にその先を見据え、活動してまいりましょう。この掛け替えのない地球を、未来を担う若者や子供達に繋いでいけますように。まだまだ若輩者ではございますが、どうぞ一年間、会員の皆様方のご理解とご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。